被災地をバイクで飛んだ男、いまだ衰えず熱く生きる
すごい方たちとご一緒させて頂きました。
そして、初めての富士スピードウェイ。F1が開催されたこともある日本最高峰のサーキットです。
被災地ボランティアを通じた先輩(飲み仲間)である方のチームが参加されている、「MCFAJ 2013クラブマンレース」にお邪魔させて頂きました。
そこでまず、誰がすごい方なのかと。
いきなりですが富士スピードウェイのコントロールセンター内、一般立ち入り禁止区域です。
なぜ?ここに入ってこれたのかと。
一番前の座っておられる方。
あのHONDAの一つの伝説、本田宗一郎の指示のもと日本人として初めてロードレース世界選手権で入賞してポイントを獲得したライダー、谷口尚己氏。
右の方はこのレースの主催である全日本モーターサイクル連盟(MCFAJ)創設者の子息であり、トライアルというオートバイ競技、そしてKTMというブランドのオートバイを日本へ持ち込まれたオフロードレース業界の伝説。ヒロ西山氏。
白いシャツ御方は、この大会の審査委員長、そして自分の先輩も所属する名門レースチーム、城南テクニカルスポーツクラブオーナーの田口正光氏。
まあとにかくオートバイ業界での長嶋茂雄とか加山雄三クラスの人たちなのです。
この方たちの乗る車へ同乗させて頂き、全てのゾーンを顔パスで通過させて頂けたと。 いう訳です。
F1のシャンパンファイトが行われるポディウム(表彰台)を真横でこんなそばに!テンション上がりまくりの体験をさせていただきました。
さて、先輩の所属チーム。モンスターアンリミテッドという最速クラスで参戦!時速300キロを超えるモンスターマシンを61歳が駆る!というイカしたスゲえ世界です。
YAMAHA Y-YZF-R1 ヤバイっす。速すぎて空飛んでもおかしくないっす。
調子に乗ってタイヤウォーマーを着ける手伝いをさせてもらったり。
大会は全体的に、非常にアットホーム。大人の趣味を全開で楽しむって感じの、とてもカッコよくいい雰囲気がありました。
会場では思わず見惚れる名車や、ド級のカスタムバイクもずらり!
今は所有すらしてませんがもともとバイク好きなので、見ているだけでもとても楽しかったです。
そして。
ちょっと話は逸れますが先述のヒロ西山氏、しばらくバイク業界から遠ざかっていたとおっしゃっていましたがこのたび委員として、お父さんが設立されたこの協会へ来られました。
西山氏はトライアルとかエンデューロというオフロードバイク競技の神様的存在です。あの神戸の震災時にバイク一台に70キロもの物資を積み、倒れた電柱や建物を飛び越え走り支援を続けたという経験をお持ちです。
「プロ並みのバイク技術をもつ協会員にも協力してもらい、被災地のレスキューレンジャー部隊を組織することが私の夢です」というお話を、皆に強く語っておられました。
65歳になってなお、勝手のわからない世界へ突入し、そして夢を熱く語り実行してゆく。そして気配りレベルの高さが尋常ではなく、自分のようなものにも終始丁寧な敬語を使われ、その話の内容は濃く深い。
本物のダンディズムを感じ自分も熱くなりました。
良い体験させて頂きました。三沢先輩、ありがとうございました。
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